さよならソルシエ 1 (フラワーコミックス)

さよならソルシエ 1 (フラワーコミックス)

 テオを主人公にするのは面白いなと思ったけど、事実歪曲が激しすぎて引く。

 確かに印象主義は反体制だっただろうけど、旧体制の悪い絵画(ジェロームを代表するアカデミズム)と、それに対抗する新しい良い絵画(抑圧された中で人間の真実の価値を描いた正義の印象主義)、という構図は、嫌だな。二元論は良くても、そこに善悪を持ち込むのは、オエってなる。印象主義は正義でもなんでもないよ。

 と、うっかりディスっちゃったけど、テオかっこいいし、そつなく面白いね。